高校数学[総目次]
数学Ⅱ 第4章 三角関数
スライド | ノート | 問題 | |
1. 一般角と弧度法 | [会員] | ||
2. 一般角の三角関数 | [会員] | ||
3. 三角関数の性質 | [会員] | [会員] | |
4. 三角関数のグラフ | [会員] | ||
5. 三角関数の加法定理 | [会員] | [会員] | |
6. 三角関数の種々の公式 | [会員] | ||
7. 三角関数の合成 | [会員] | ||
8. 三角関数の応用 | [会員] |

6.1 2倍角の公式
角 α の三角関数がわかると,その2倍の大きさである 2α の三角関数が計算できる.それが次の2倍角の公式である.
2倍角の公式
sin2α=2sinαcosαcos2α={cos2α−sin2α1−2sin2α2cos2α−1tan2α=2tanα1−tan2α
証明
sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ において,β も α とおくと, sin(α+α)=sinαcosα+cosαsinα ∴sin2α=2sinαcosα
cos(α+β)=cosαcosβ−sinαsinβ において,β も α とおくと,cos(α+α)=cosαcosα−cosαcosα ∴cos2α=cos2α−sin2α ⋯①
①を sin だけの式にすると, cos2α=(1−sin2α)−sin2α=1−2sin2α
また,①を cos だけの式にすると, cos2α=cos2α−(1−cos2α)=2cos2α−1
tan の加法定理
tan(α+β)=tanα+tanβ1−tanαtanβ において,β も α とおくと, tan(α+α)=tanα+tanα1−tanαtanα∴tan2α=2tanα1−tan2α
■
例題 0<α<π2 で,sinα=35 のとき,sin2α,cos2α,tan2α の値を2倍角の公式を用いて求めよ.
こたえ
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6.2 半角の公式
角 α の三角関数が与えられると,その半分の角である α2 の三角関数も計算することができる.それが次の半角の公式である.
半角の公式
sin2α2=1−cosα2cos2α2=1+cosα2tan2α2=1−cosα1+cosα
証明
cos2α=1−2sin2α より sin2α=1−cos2α2 α を α2 におきかえて, sin2α2=1−cos(2⋅α2)2=1−cosα2 cos2α2 も cos2α=2cos2α−1 より同様に計算できる.
tan2α2=(sinα2cosα2)2=sin2α2cos2α2=1−cosα1+cosα
■
注意
公式の左辺を見ればわかるように,半角公式では α2 の三角関数が得られるのではなく,それらを2乗した値が得られる.α2 そのものの三角関数を得るには平方根をとればよいが,正負どちらになるのかを条件から判定する必要がある.
例題 π2<α<π で,sinα=35 のとき,sinα2,cosα2,tanα2 の値を半角の公式を用いて求めよ.
こたえ
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6.3 3倍角の公式
3倍角の公式
sin3α=3sinα−4sin3αcos3α=4cos3α−3cosα
証明
sin3α=sin(2α+α)=sin2αcosα+cos2αsinα=2sinαcos2α+(1−2sin2α)sinα=2sinα(1−sin2α)+sinα−2sin3α=3sinα−4sin3αcos3α=cos(2α+α)=cos2αcosα−sin2αsinα=(2cos2α−1)cosα−2sinαcosα⋅sinα=(2cos2α−1)cosα−2(1−cos2α)cosα=4cos3α−3cosα
■
例題 α=π5 のとき,次の各問いに答えよ.
(1) sin3α=sin2α が成り立つことを示せ.
(2) (1) の等式を利用してcosα の値を求めよ.
こたえ
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6.4 積和公式
[1] sinαcosβ=12{sin(α+β)+sin(α−β)}[2] cosαsinβ=12{sin(α+β)−sin(α−β)}[3] cosαcosβ=12{cos(α+β)+cos(α−β)}[4] sinαsinβ=−12{cos(α+β)−cos(α−β)}
証明
[1],[2]
sin の加法定理により,
sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ ⋯①
sin(α−β)=sinαcosβ−cosαsinβ ⋯②
①+②より,
sin(α+β)+sin(α−β)=2sinαcosβ
∴sinαcosβ=12{sin(α+β)+sin(α−β)}
①−②より,
sin(α+β)−sin(α−β)=2cosαsinβ
∴cosαsinβ=12{sin(α+β)−sin(α−β)}
[3],[4]
cos の加法定理により,上と同様にして導くことができる.
■

6.5 和積公式
[1] sinA+sinB=2sinA+B2cosA−B2[2] sinA−sinB=2cosA+B2sinA−B2[3] cosA+cosB=2cosA+B2cosA−B2[4] cosA−cosB=−2sinA+B2sinA−B2
証明
積和公式において, {α+β=Aα−β=B とおくと, {α=A+B2β=A−B2 であるから,例えば, sinαcosβ=12{sin(α+β)+sin(α−β)} に代入して, sinA+B2cosA−B2=12(sinA+sinB) ∴sinA+sinB=2sinA+B2cosA−B2 他の3つも同様に導くことができる.
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