演習問題
問題1【発展】
2つの関数をf0(x)=x2, f1(x)=x+12 とおく.x0=12 から始め,各 n=1, 2, ⋯ について,それぞれ確率 12 で,xn=f0(xn−1) または xn=f1(xn−1) と定める.
このとき,xn<23 となる確率 Pn を求めよ.
(京都大)
2つの関数をf0(x)=x2, f1(x)=x+12 とおく.x0=12 から始め,各 n=1, 2, ⋯ について,それぞれ確率 12 で,xn=f0(xn−1) または xn=f1(xn−1) と定める.
このとき,xn<23 となる確率 Pn を求めよ.
(京都大)
漸化式の基本的な考え方は
最初か最後で場合分け
です.この問題では最後で場合分けするのが良いでしょう.本問を考えやすくするポイントは,グラフによる視覚化です.
xn=f0(xn−1) から xn が決まるときは,確率1で xn<23 となり,xn=f1(xn−1) から xn が決まるときは,xn−1<13 であれば xn<23 となります.となれば,漸化式を作るのにどうしても xn<13 となる確率が欲しくなります.
解答
P0=1 であり,xn<13 となる確率を Qn とおくと,Q0=0 である.
上のグラフから,xn<13 であれば,xn+1 は f0(x) から決まろうと f1(x) から決まろうと必ず(すなわち確率1で) xn+1<23 となる.一方,xn≧13 であれば,xn+1 は f0(x) から決まる場合においてのみ xn+1<23 となる.f0(x) と f1(x) のどちらが選ばれるかは確率 12 であるから
Pn+1=Qn⋅1+(1−Qn)⋅12
∴Pn+1=12Qn+12 …①
また,xn+1<13 となるのは,xn<23 かつ f0(x) が選ばれる場合のみであるから
Qn+1=12Pn …②
①+② 及び ①-② より
Pn+1+Qn+1=12(Pn+Qn)+12⋯③Pn+1−Qn+1=−12(Pn−Qn)+12⋯④
ここで③において,数列 {Pn+Qn} を1つの数列とみて特性方程式 x=12x+12 を解くと,x=1.
③を変形して Pn+1+Qn+1−1=12(Pn+Qn−1)
よって数列 {Pn+Qn−1} は初項P0+Q0−1=1+0−1=0,項比 12 の等比数列であるから
Pn+Qn−1=0
∴Pn+Qn=1 …⑤
次に④において,数列 {Pn−Qn} を1つの数列とみて特性方程式 x=−12x+12 を解くと,x=13.
④を変形して Pn+1−Qn+1−13=12(Pn+Qn−13)
よって数列 {Pn−Qn−13} は初項P0−Q0−13=1−0−13=23,項比 −12 の等比数列であるから
Pn−Qn−13=23(−12)n
∴Pn−Qn=23(−12)n+13 …⑥
(⑤+⑥)÷2より
Pn=13(−12)n+23