高校数学[総目次]

オリジナル数学Ⅱ 第6章 微分法と積分法

数研出版(新課程第12刷2021年10月1日発行)

このコンテンツは会員限定です.解答例のみで,問題文そのものは掲載されていません.オリジナル数学は数年に一度改訂が入りますので,現在販売されているものと問題番号が異なる場合があります.

488 解答例

 この問題にも文字定数として $a$ が含まれていますが,分離すると $\dfrac{x^3}{3x^2-4}=a$ となってかえって複雑になります.左辺の増減を調べるには数学Ⅲで出てくる微分法の知識が必要ですが,それを知っていたとしても簡単ではありません.ここでは素直に与えられた式のままでいきましょう.

(1) $f(x)=x^3-3ax^2+4a$ とおくと

\[f'(x)=3x^2-6ax=3x(x-2a)\]

 $f'(x)=0$ のとき,$x=0,2a$.

 $a>0$ より $0<2a$ であるから増減表は次のようになる.