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高校数学[総目次]
数学Ⅲ 第1章 極限
3.無限級数
3.0 無限級数とは
数列{an}において,
a1+a2+a3+⋯+an+an+1+⋯
を無限級数といい,∞∑n=1anで表す.
疑問
an=(−1)n−1 のとき,
1−1+1−1+1−⋯
を考えると,
・(1−1)+(1−1)+⋯=0+0+⋯=0
・1+(−1+1)+(−1+1)+⋯=1+0+0⋯=1
など,足す順序によって極限が変わってくる.
それでは ∞∑n=1an は一体何を意味するのであろうか.
3.1 無限級数の収束・発散
数列{an} の初めの n 項の和 a1+a2+⋯+an を,第 n 項までの部分和という.
いま,部分和を Sn とおいて,数列 {Sn} を考える:
{Sn}={S1, S2, S3, ⋯}
このとき
limn→∞Sn
が極限値 S をもつとき,無限級数 ∞∑n=1an は収束するといい,S をこの無限級数の和という.
{Sn} が発散するとき,無限級数 ∞∑n=1an は発散するという.
例
11⋅2+12⋅3+13⋅4+⋯+1n(n+1)+⋯
第 n 項までの部分和を Sn とすると,
Sn=(11−12)+(12−13)+⋯+(1n−1n+1)=1−1n+1
よって,limn→∞Sn=1.
故に,この無限級数は収束し,和は1.
3.2 無限級数の性質
数列{an}, {bn} について,∞∑n=1an, ∞∑n=1bn が収束し,∞∑n=1an=S, ∞∑n=1bn=T のとき,
① ∞∑n=1kan=kS (k は定数)
② ∞∑n=1(an+bn)=S+T, ∞∑n=1(an−bn)=S−T
③ ∞∑n=1(kan+lbn)=kS+lT (ただし,k, l は定数)
3.3 無限級数が収束するための必要条件
無限級数 ∞∑n=1an の第 n 項までの部分和を Sn とする. Sn=a1+a2+⋯+an−1+an−) Sn−1=a1+a2+⋯+an−1(n≧2)Sn−Sn−1=an ∴ an=Sn−Sn−1 (n≧2) ⋯①
いま,無限級数 limn→∞Sn が収束して,Sn→S (n→∞) とすれば,①の両辺の極限を考えて,
limn→∞an=limn→∞(Sn−Sn−1)=S−S=0
まとめ
無限級数 ∞∑n=1an が収束する ⟹ limn→∞an=0
注意
逆,即ちlimn→∞an=0 ⟹ ∞∑n=1an は収束はいえない.
反例
an=1nのとき,limn→∞an=0.しかるに,∞∑n=1an=∞.
この命題の対偶も真なので,次が成立:
limn→∞an≠0 ⟹ ∞∑n=1an は発散する
例1 1−3+5−7+⋯
an=(−1)n−1(2n−1) で,数列{an} は0に収束しない.従って無限級数も収束しない.
例2 13+24+35+46+⋯
an=nn+2 で,an=11+2n→1 (n→∞)となって0に収束しない.従って無限級数も収束しない.
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