高校数学[総目次]

数学Ⅲ 第3章 積分法

  スライド ノート 問題
1. 不定積分 [無料]    
2. 置換積分法(不定積分) [無料]    
3. 部分積分法(不定積分) [無料]    
4. 定積分とその性質 [会員]    
5. 置換積分法(定積分) [会員]    
6. 部分積分法(定積分) [会員]    
7. 定積分と微分法 [会員]    
8. 定積分と和の極限 [会員]    
9. 定積分と不等式 [会員]    
10. 定積分の応用(面積) [会員]    
11. 定積分の応用(体積) [会員]   [会員]
12. 定積分の応用(回転体の体積) [会員]    
13. 曲線の長さ      

演習問題

問題1【標準】
 0t1 とする.空間において,平面 x=t 上にあり,連立不等式 {y21t2z0z2tz2t+2 を満たす点 (t, y, z) 全体からなる図形の面積を S(t) とする.また,t が0から1まで動くとき,この図形が通過してできる立体の体積を V とする.
(1) S(t) を求めよ.
(2) V の値を求めよ.

(神戸大)

問題1【標準】

 0t1 とする.空間において,平面 x=t 上にあり,連立不等式 {y21t2z0z2tz2t+2 を満たす点 (t, y, z) 全体からなる図形の面積を S(t) とする.また,t が0から1まで動くとき,この図形が通過してできる立体の体積を V とする.
(1) S(t) を求めよ.
(2) V の値を求めよ.

(神戸大)

 非回転体の体積を求めるにはどの方向の切り口を考えるかの選択が難しい訳ですが,この問題では最初に(1)で断面積を求めさせているので,(2)は単なる積分の計算問題になり下がっています.

解答

(1) 

z=2tz=2t+2
大小関係
緑色の長方形が連立不等式の表す領域

連立不等式が表す図形は長方形である.図のように横の長さは 21t2 で,縦の長さは 0t1212t1 で場合分けが生じる.

1° 0t12 のとき

 縦の長さが 2t となるから

S(t)=2t×21t2=4t1t2

2° 12t1 のとき

 縦の長さが 2t+2 となるから

S(t)=(2t+2)×21t2=4(1t)1t2

 以上により

S(t)={4t1t2(0t12)4(1t)1t2(12t1)

(2) (1)の結果から

V=01S(t)dt=4(012t1t2dt_+121(1t)1t2dt_)

 ここで

=[13(1t2)32]012=13(34)32+13=1338

=1211t2dt121t1t2dt=1212π3121232_+[13(1t2)32]121=π63813(34)32=π634

 よって求める体積 V

V=4{(1338)+(π634)}=43332+2π3

※②の第1項の定積分 1211t2dtは,下図の斜線部分の面積と等しいから,③のように半径1,中心角 π3 の扇形から直角三角形の面積を引くことで求めた.(詳しくは 10.定積分の応用(面積) 参照)