このページにある内容は,こちらのスライド(会員向け)でわかり易く説明しています.
※PC環境なら全画面表示でより見やすく,よりわかりやすい!高校数学[総目次]
数学Ⅲ 第1章 極限
スライド | ノート | |
1. 数列の極限 | [無料] | |
2. 無限等比数列 | [無料] | |
3. 無限級数 | [会員] | |
4. 無限等比級数 | [会員] | |
5. 関数の極限 | [会員] | |
6. (sin x)/x の極限 | [会員] | |
7. 関数の連続性 | [会員] |
4.1 無限等比級数の収束と発散
\[a+ar+ar^2+\cdots+ar^{n-1}+\cdots \ \cdots \mbox{①}\]を初項 $a$,公比 $r$ の無限等比級数という.
①の第 $n$ 項までの部分和を $S_n$ とし,無限等比級数 $\displaystyle\sum_{n=1}^\infty ar^{n-1}=\lim_{n\to\infty}S_n$ を調べる.
$\underline{a=0\ \mbox{のとき}}$
\[ S_n=0+0+\cdots+0=0\ \to\ 0\ (n\to\infty) \]
$\underline{a\neq0\ \mbox{のとき}}$
i) $|r|<1$ のとき
$S_n=\dfrac{a(1-r^n)}{1-r}\to\dfrac a{1-r}\ (n\to\infty)$
よって,数列$\{S_n\}$ は収束.
ii) $r=1$ のとき
\[ S_n=a+a+\cdots +a=na. \]
よって,$n\to\infty$ のとき,$\{S_n\}$ は発散.
iii) $r\leqq -1,\ 1<r$ のとき
$S_n=\dfrac{a(1-r^n)}{1-r}$ で,$r^n$ が発散するから $\{S_n\}$ は発散.
まとめ 無限等比級数$\displaystyle\sum_{n=1}^\infty ar^{n-1}=a+ar+ar^2+\cdots$(ただし,$a\neq 0$)は
$|r|<1$ のとき収束して,和は $\dfrac a{1-r}$.
$|r|\geqq 1$ のとき,発散.
4.2 無限等比級数と循環小数
Q. $0.1\dot{2}\dot{3}=0.1232323\cdots$ を分数で表すと?
A. \[\begin{align*} 0.1\dot{2}\dot{3}&=0.1+0.023+0.00023+0.0000023+\cdots\\ &=\frac 1{10}+\underline{\frac{23}{10^3}+\frac{23}{10^5}+\frac{23}{10^7}+\cdots}\\ &=\frac 1{10}+\frac{\frac{23}{10^3}}{1-\frac 1{10^2}}\\ &=\frac 1{10}+\frac{23}{990}=\frac {122}{990}=\frac{61}{495} \end{align*}\] ※下線部分が,初項 $\dfrac{23}{10^3}$,公比 $\dfrac 1{10^2}$ の無限等比級数になっている.
補足
\[\begin{array}{rl} x&=\ \ 0.1232323\cdots\\ -)\ \ 100x&=12.3232323\cdots\\ \hline -99x&=-12.2 \end{array}\] \[\therefore\ x=\frac{12.2}{99}=\frac{61}{495}. \]
このページで疑問は解決されましたか?
こちらから数学に関するご質問・ご要望をお寄せください。
高校数学[総目次]
数学Ⅲ 第1章 極限
スライド | ノート | |
1. 数列の極限 | [無料] | |
2. 無限等比数列 | [無料] | |
3. 無限級数 | [会員] | |
4. 無限等比級数 | [会員] | |
5. 関数の極限 | [会員] | |
6. (sin x)/x の極限 | [会員] | |
7. 関数の連続性 | [会員] |